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PROJECT 6
銀河と宇宙構造の研究
■スローンディジタルスカイサーベイ(SDSS)■
Project6・銀河と宇宙構造の研究 図1
アパッチポイント天文台にある口径2.5mのSDSS専用望遠鏡

「宇宙地図」づくり(日米独共同プロジェクト)

スローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)は画期的な「宇宙の地図」を 作るプロジェクトで、日本のグループ、シカゴ大学、プリンストン大学、 フェルミ研究所など米国の8つの研究機関、及びドイツのマックスプランク 研究所のグループが共同で推進しています。 口径2.5mの広視野専用 望遠鏡に大型モザイクCCDカメラと多天体同時分光器を搭載して、世界に 並ぶもののない、宇宙の大規模なサーベイ観測を行ないます。大型モザイク CCD カメラにより、北銀極を中心とする全天の約1/4の範囲を5色の光で 撮像し、約2億個の天体を検出します(ほぼ半分が銀河、残り半分は星)。 このうち明るい銀河約100万個とクエーサー約10万個については多天体同時 分光器でスペクトルを取得し距離決定を行います。SDSSの桁外れに大きな データは天文学の様々な分野に大きなインパクトを与えます。特に、宇宙 の大規模構造を非常に詳しく調べることができるため、私たちの宇宙がどう 進化してきたかについて重要な手がかりが得られます。10年近くに及ぶ建設 と試験観測の期間を経て、2000年10月に SDSS は正式に観測を開始しました。 試験観測時に得られたデータは、「早期データ公開」として2001年6月に 全世界に公開されました(http://skyserver.fnal.gov/jp)。 本観測のデータも段階的に公開され、完了時には人類共通の知的財産と なることでしょう。

Project6・銀河と宇宙構造の研究 図2
Project6・銀河と宇宙構造の研究 図3
SDSSで発見された赤方偏移が5.8のクエーサーの画像とスペクトル。

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