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野辺山における巨大分子雲のCO(J=3-2)観測

345 GHzにおける1.2 m 望遠鏡の角分解能は3分角であり、 近傍の巨大分子雲の広域構造をとらえ、その中での温度密度分布を 明らかにするのに非常に適している。 1998年1月から3月にかけて野辺山において富士山頂サブミリ波望遠鏡をもちい て近傍の巨大分子雲 Orion A (図1), NGC2264 (Mon-OB1), S140, DR21, NGC7538, W51, M17を CO (J=3-2: 345 GHz)線で広域観測をおこなった。 原始星の生まれている分子雲の中心領域で放射が強い。 一方、弱い放射は分子雲全体に拡がっていることから 励起機構が分子雲全体に拡がっていることを示唆する。 345 GHz における 天頂方向の大気の光学的厚みは、1月の最もよい時で0.3 程度 であり、野辺山からでもかなりCO(3-2)の観測を進めることができることを 意味する [28,30]。



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Wed May 26 04:49:20 JST 1999