NRAO 12 m 電波望遠鏡(Kitt Peak)を用いて、8個の牡牛座分子雲の暗黒星雲コア
に対してHCN( J=1--0), HC
N( J=1--0)の観測を行なった結果、
C/
N
比が1つの分子雲複合体内においても3.4から12.8と、3倍以上ものばらつきを示すこと
が明らかになった。野辺山45 m電波望遠鏡を用いた高空間分解能の追観測により、これら
は化学濃縮などの効果ではなく、ガスの組成自体が一様でないためであることが分かった。
さらに、NRAO 12 m 電波望遠鏡による
C
O( J=1--0)、C
O( J=1--0)の観測
より、
N/
Nが大きくばらついている
可能性が高いことが示された[11]。