CCSは基本的な炭素鎖分子で、その回転輝線は暗黒星雲において強く受かっている。
しかし、そのC同位体種は星間空間においては検出されていなかった。
我々は昨年実験室分光によって測定した遷移周波数をもとに、野辺山45 m電波望遠鏡
を用いて、C
CS (
=
-
)輝線をTMC-1 シアンポリインピークに
対して、アンテナ温度46 mKで検出した。これに対して
CCS (
=
-
)輝線
は20 mK以下でしかなく、この分子はその生成過程において強い選択的
C濃縮を受けている
可能性が高いことが分かった。