野辺山ミリ波干渉計新E号機は、国立天文台次期大型計画である Large Millimeter and Submillimeter Array (LMSA)計画の 望遠鏡プロトタイプとして、国立天文台野辺山を中心に開発中の高精度10 m望遠鏡である。 この望遠鏡は、今年の冬に国立天文台野辺山に設置され、 345, 210, 100 GHzで能率測定した後、2001年ごろチリに移設し、 サブミリ波(809, 670, 500, 350 GHz)の観測を始める計画である。
本研究室では、新10 m望遠鏡の光学系の考察、デュワーの設計、345 GHz受信機の開発を担当している。 全体の光学系は修整光学系を含むカセグレン式で、受信機室内で準光学的に 分離した偏波をミリ波系(100, 230 GHz)、サブミリ波系(345 GHz)のデュワーに入れる。 サブミリ波系のデュワーにはキャリブレーションの精度を高めるために 40 Kの Cold Loadを設置することになっている。 現在、これらの光学設計を完了し、製作段階に入っている。 [15]。