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HCSラジカルとその同位体のマイクロ波分光

HCS ラジカルの N = 1-0 の回転遷移の検出に続いて、 光源変調型の吸収セル(60--400 GHz)においてもこのラジカルの 回転遷移を 200--360 GHz にわたって検出した。 このことにより、より広い領域で HCS ラジカルの正確な静止周波数 を決定でき、電波望遠鏡を使っての星間分子雲での探索が可能になった。 また、重水素化メタンを用いることで、DCS ラジカルのフーリエ変換ミリ波 分光を行なった。 その結果、スピン回転相互作用定数が予想に比べて大きいことがわかった。 このことは、同位体効果により DCS ラジカルの電子励起状態が HCS ラジカルに比べて低いことを示唆していると思われる 。



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Wed May 26 04:49:20 JST 1999