野辺山45 m望遠鏡を用いて、最も基本的な星間分子の1つ であるHCNとその異性体HNCを観測し、約20個の暗黒星雲 におけるこれら2つの分子の存在量を決定した。量子化学 計算や、他のグループによる巨大分子雲の観測結果と我々 の観測結果の比較により、HNC/HCN比が0.5-5程度の低温 の暗黒星雲コアでは、HCN、HNCがイオン分子反応で生成 されること、30 K以上の高温領域では中性反応によって HNCのみが分解されていることが明らかになった。