硬X線を放出する原始星の観測

ASCA衛星の観測により、生まれたばかりの星(原始星)が X線を放出することがわかっている。 X線を放出する原始星のどのような進化段階にあるのか、 多重星なのか、他の原始星と何が違うのか、いまのところ全くわかっていない。 星が形成される過程における他の高エネルギー現象(分子雲流・ガス円盤・水メーザ) との関係を理解する目的で、 野辺山45m鏡、10m 6素子干渉計、Caltech Submillimeter Observatoryでの ミリ波・サブミリ波観測をおこなった。 へびつかい座分子雲中のX線を放出する原始星の分子雲流探査や ガス円盤の運動の観測から、 その物理状態や進化段階を明らかにする。