直線CDラジカルの回転スペクトル

星間分子雲では、重水素が分子に濃縮されていることが知られている。重水素 濃縮の機構や分子生成機構を理解する上で、星間分子雲で重水素化された分子 を検出することは重要な意味を持つ。そこで、星間分子として知られている C#tex2html_wrap_inline358#Hラジカルの重水素置換体であるC#tex2html_wrap_inline360#Dの回転スペクトルを実験室で はじめて検出した。直線C#tex2html_wrap_inline362#DラジカルはC#tex2html_wrap_inline364#D#tex2html_wrap_inline366#、CO、Heのグロー 放電によって生成し、173-279 GHz の領域でスペクトルを測定した。スペクト ルの解析から分子定数を決定し、電波望遠鏡での観測が可能な10-25 GHz の回 転遷移の周波数を予想した[#hirota95##1#]。