CCSラジカルは、#tex2html_wrap_inline338#の基底電子状態を持つ直線分子で、
暗黒星雲中に多く検出されている。
その同位体種である、#tex2html_wrap_inline340#と#tex2html_wrap_inline342#の、
100-300GHzの回転遷移周波数は、実験室で
測られている。今回、フーリエ変換型マイクロ波分光計を用いて、
#tex2html_wrap_inline344#の回転スペクトル
を初めて検出し、これら3つのラジカルの、天体観測に必要な10-23GHzの
回転遷移周波数を、5kHz以内の誤差で決定した。
スペクトルの解析から、超微細構造定数b, cも精密に決定した。
#tex2html_wrap_inline346#と#tex2html_wrap_inline348#は、炭素鎖分子の生成機構、#tex2html_wrap_inline350#の濃縮、#tex2html_wrap_inline352#と#tex2html_wrap_inline354#の比など、
分子雲の進化過程をさぐるのに適しており、今年度、電波望遠鏡観測を計画している。