フーリエ変換型ミリ波分光計の改良

フーリエ変換型ミリ波分光計について、現在改良が続けられている。 本年は測定可能な周波数領域を40GHzまで伸ばすととともに、 分光計の方式を Double Side Band(DSB) 方式から Single Side Band(SSB) 方式に改良した。フーリエ変換型ミリ波分光計の原理は、ある特定の回転準位間 の遷移周波数に近いパルス状電波を分子にあてて励起し、その後分子が放出する 電波を正確に測定するということである。 従来の方式でははじめにあてたパルスと検出した電波との絶対値しか わからなかったが、 SSB 方式に改良することによりパルスと検出波との 符合を含めたずれがわかるようになり測定が簡便で明確になった。 このことにより図 #fighabara#104>のような 2MHz の広い帯域にわたって CH#tex2html_wrap_inline330#CCS の出すスペクトルを検出することができた。