新70GHz帯受信機の野辺山45m望遠鏡への搭載

新70GHz帯受信機の野辺山45m望遠鏡への搭載

　本研究室では、酒井剛助教(東京大学理学部天文学教育研究センター)と共同で、70 GHz帯の2SB型のSIS受信機を開発してきました(図1)。2011年春、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m望遠鏡への搭載試験を実施し、天体からの分子輝線の検出に成功しました(図2)。この試験観測により、今回開発した受信機の受信機雑音温度が従来の受信機の半分程度と高い性能が実証されました。来期の観測シーズンから、70GHz受信機を用いた本格的な観測を開始する予定です。

図１．新70 GHz帯受信機

図２．試験観測により得られたW51の70 GHz帯のスペクトル。